ある事でコンタクトレンズが一生使えなくなるのは本当か?

最終更新日

1980年代位から最初は噂レベルで広まってきたんですが、一時結構騒動になった事を覚えています。

それは・・・

「ソフトコンタクトレンズを使っていると目の寿命が縮まりコンタクトレンズを使えなくなる」

と云うものです。

直接、ユーザーさんから聞かれた事も数回あります。

これは本当でもあり、ちょっと大袈裟でもあり・・・何ですが、その時の眼科医師がソフトコンタクトレンズをやめてハードコンタクトレンズ に変更したのを覚えています。

そこまでするか?と思いましたが、当時のソフトコンタクトレンズって酸素を通す量が少なかったんです。

そう、酸素不足により目の寿命が縮まる。と言われてたんです。それで酸素をたくさん通すハードレンズに替えたんですね。

 解説

角膜は透明な器官です。結膜(白目部分)には血管が走っていますが、角膜の直前で止まっています。しかし、角膜への酸素不足などにより血管が角膜周辺まで伸びてきます(角膜血管新生といいますがコンタクトレンズに要因がある場合は一時的に中断する事で治癒します) 

目が酸素を欲しがっているんですね。(眼には酸素が必要という事)

これが一つ目のポイントです。

次のポイントが

角膜の最下層に角膜内皮細胞という非常に大切な細胞があり、酸素不足により消失する。そして二度と再生しない。という事。

そしてその角膜内皮細胞は角膜を透明に保つ役割があり、細胞数が少なくなるとその機能が弱まってしまう。よって最終的には角膜の透明度が保てなくなり水疱性角膜症と呼ばれる症状を発してしまいます。先程も述べたようにこの細胞は再生しないため、最終的には角膜移植が必要になることに。

ここで角膜内皮細胞のイメージ図を再度見てみましょう。

正常な細胞は一つ一つが小さな六角形で整然と並んでいます。しかし、減少してくると細胞が大きくなってしまいます。実際の細胞はもっと歪な形になり大きい細胞・小さい細胞・・・バラバラな感じになります。

(これはあくまでもイメージ図なので細胞数が少なくなっていることだけを表していますけど)

 対策

日中の装用時間が12時間以上になる人は酸素透過性の高い製品を選ぶ

1日使い捨てタイプは使った後は捨てる、2週間交換タイプは2週間以内に必ず交換する。その他、基本事項を守り正しく使用する。定期的な眼科での検査を受ける。

そうすればそんなに恐れるものではありません。

とは言え、消失した細胞は再生しないんですよ。と説明すると、「え〜やだー怖い!」と必要以上に怖がる人がいますけど、要は普通に正しく使っていれば何でもないんです。

 まとめ

コンタクトレンズを使っていると確かに酸素不足にはなりやすい。しかし、

適切なレンズを正しく使用し、定期的な検診を受けている分には心配ない。

因みに角膜内皮細胞は生まれつき少ない人も居ますし、カラコンなどのあまり酸素を通さないレンズを長時間・長期間ラフな使い方をしていると、比較的若い人でも結構細胞数が減少している人も居ます。もし思い当たる事があれば注意してくださいね。そして眼科へ行きましょう。

コン太郎

コンタクトレンズの全てを知るコンタクトレンズ マスター。一般ユーザーの為、メーカーや関係者への忖度無しで正直に答えます。